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Fishing: Barents Sea(9) 行きは天国、帰りは地獄だぞっ

さて翌日。意気揚々と現場へやって来たマルティンさんですが……

な、なんか波が高いぞ……?
風速16.9ノット!? ベルゲ号の時より強いやん! しまった、予報が雨マークだから、ただの雨だと思って風速見てなかった(まるで成長しない)……しかしここまで来た以上は腹をくくり、揺れる船を操縦してかごのブイを拾います。

 

う~わメッチャ入ってる! 気持ち悪っ!w

わらわらわら……
何故こうやって広げたかというと「選別」をするためです。ノルウェーではタラバガニの個体数維持のため、メスのカニは漁獲禁止。その場で海に放す決まりで、もし持ち帰ると罰金を取られてしまいます。

 

カニをひっくり返し、お腹に縦線が入ってればオスなので、樽の中にポイ。

のっぺりと何もなければメスで、海にポイ。オスが多けりゃいいんですが、こればかりは運だしなぁ……あと、選別中は視点移動が多いんで地味に酔う。全部仕分けたら、樽に蓋をしてようやく完了です。
仕掛けたかごは8個。この一連の作業を、あと7回……(げっそり)

 

あかん無理や! 船もブイも揺れすぎる!w

もたつく間にも釣果のピークタイムは過ぎ、海中のカニがどんどん逃げ出していく。かごに数匹残ってたのが全てメスという絶望にも見舞われつつ、死んだ目で全部引き揚げ、帰る頃には日付が変わってました。

 

お゛え゛っ (悲劇再び)合計たった114匹、純利益11万(シャルケン号の延縄で約17万)……自分が悪いとはいえ、さすがにこれは泣きたくなる……
なお後日リベンジし、船に載る上限まで獲っても30万ほどで、「これなら延縄でいい。てか一人で選別するのキツすぎ!」「もっとでかい船で従業員も雇えば……でも金と研修期間かかるしなぁ」と頭を抱えるマルティンさんでした。

 

(次回で一旦完結です)